Products、Professional、Playful、Personal、Pride…
そんな、博報堂プロダクツの多彩な「P」をお届けする公式YouTube「Close Up!P Value」シリーズと連動したインタビュー記事を公開中。17事業本部・100職種以上のプロフェッショナルたちが、それぞれの“専門性や提供価値”を、お届けしています。
Vol.23では、インタビュー動画の制作を手掛ける統合クリエイティブ事業本部の近藤 隆郎、動画コンテンツクリエイティブ事業本部の田中 亮一が登場。人の声から想いを伝える、インタビュー動画の役割と価値を紹介します。
インタビュー動画が伝えるのは、事象の裏にある“想い”
――情報が氾濫する現代、企業やプロジェクトのプロモーションにおいて存在感を高めているのが「インタビュー動画」だ。取材の“聞き手”であるインタビュアーとして、さまざまなプロジェクトに携わる近藤は、背景にある社会的潮流を分析する。
近藤:AIをはじめデジタル技術の発達により、真偽の見極めが困難な情報が増えています。フェイクニュースなども社会問題となっている中で、当事者本人が発する声の価値が高まっているのかもしれません。

クリエイティブディレクター/インタビュアー 近藤 隆郎
――インタビュー動画の取材対象は、企業のトップや現場社員、商品やサービスのユーザー、タレント、有識者など幅広い。その用途も、SNS、ランディングページ、オウンドメディア、イベントなど、多岐に渡っている。「インタビュー動画が持つ汎用性が、企業課題の解決にマッチする」と説明するのは、数々の動画コンテンツ制作においてディレクターとビデオグラファーを務める田中だ。
田中:一つのインタビューを短尺・長尺、横型・縦型と、複数に分けて制作できますし、シリーズ化してさまざまな角度から掘り下げることが可能です。動画は10分以上に及ぶコンテンツも受け入れられやすく、SNS用にショートバージョンを、オウンドメディア用にフルバージョンを作るなど、手法と尺の組み合わせも多様化しています。
近藤:CMなどのマス広告の影響力はいまだ絶大ですが、15秒や30秒では伝えきれないケースもあります。その代表例が“ストーリー”です。例えばビールの新商品であれば、背景にある醸造家や技術者のこだわりを、インタビュー動画ではじっくりと伝えることができます。開発に至る想いを抽出し、ストーリーとして届けることは、小説や映画と同様に観る人の心を動かします。CMが“表”であれば、インタビュー動画は“裏”の側面を伝えて補完し合うことで、商品の付加価値を双方向から生み出せると考えています。
田中:ストーリーを伝える手法には、記事メディアもあります。一つの情報をわかりやく、記憶に残すならば、活字の方が向いている場合もあります。では、動画が訴求すべきことは何か。それはエモーショナルな領域です。「どのような人が」「どのような表情で」「何を訴えているのか」…。“熱量”の伝達にこそ、インタビュー動画の存在意義があるのではないでしょうか。

ビデオグラファー/ディレクター 田中 亮一
培われた専門性が総動員される、インタビューの現場
――クリエイティブディレクターの近藤は、15年以上にわたって紙媒体やウェブメディアの編集・コピーライティングを手掛けてきた。インタビュアーとしての土台を築いたのは、1,000人を超える取材経験だ。
近藤:前職を含め、広報誌や社内報、雑誌、単行本など、さまざまな媒体の編集に携わってきました。編集の仕事では、自らインタビューを行い、原稿を書く作業が発生します。それが私の軸の一つであり、インタビュー動画制作における強みでもあります。世の中の価値観やニーズを観察し続ける編集者としての視点、職業や分野を問わず多様な人々に取材をしてきた経験が、今の私を支えています。
――インタビューの現場には、台本が用意されているわけではない。取材対象者の性格もさまざまであるため、インタビュアーには臨機応変なコミュニケーション能力も求められる。
近藤:まずはクライアントが要望するメッセージやキラーワードを、本人の声で語っていただくことが必須です。一方、筋書き通りのインタビューでは、平板で既視感のある動画になってしまいます。心を動かす言葉を発していただくには、取材対象者もインタビュアーも、胸襟を開いて語り合うことが大切です。初対面の人間同士が共鳴する。そんな波長を生み出せるよう、事前にリサーチを徹底した上、現場では目線、姿勢、相槌、速度、返答などにも気を配り、相手が話しやすい環境をつくるように心掛けています。
――長年培ったテクニックを駆使する近藤だが、最優先すべきマインドは別の部分にあるという。
近藤:相手に対する好奇心と敬意。それさえあれば、どんな方にも対応できると思っています。全ての人には、必ず内なる考えや価値観、情熱、その人にしかないストーリーがあるものです。好奇心を剥き出しにして、真摯に向き合えば、自然な形で想いを引き出すことができると考えています。
――一方の田中は、スチールのカメラマンとしてキャリアをスタートした。現在は幅広い動画コンテンツの企画、構成、撮影、インタビューなどを担っている。得意分野の一つが、ドキュメンタリーだ。
田中:インタビュー動画に挿入されるインサートカットとして、職場や作業風景など実際のシーンを撮影することが多いですね。ドキュメンタリーの形式を用いることで、臨場感のある動画に仕上げられます。また、著名人やタレントとの豊富な経験を生かし、自然な言葉や想い、本音を引き出すことも得意としています。撮影前には過去のインタビュー映像も参照しますが、いざお会いしてみるとイメージとは違うといったケースも多い。そうした際には現場でゼロから関係性をつくり、ありのままの人柄を映し出せるようにします。
――田中の幅広い経験は、演出にも生かされる。シンプルな構成になりやすいインタビュー動画だが、アイデア一つで個性豊かなコンテンツになるためだ。
田中:セット、照明、スタイリング、編集手法に工夫を施せば、同じ動画でも全く異なる世界観に変えられます。構成においても、『10の質問』『1分で回答』のようなルールを設けることで、ただQ&Aを繰り返す以上の面白さが生まれます。インタビュー動画の撮影は、会議室のような静かな空間で行われることも多いですが、魅力的な小道具を置くなど、インタビュー対象者の個性を引き出す世界観をつくり込むことも意識しています。
――細部にもこだわり抜く田中の根底には、「アウトプットの品質が、企業の価値に結びつく」という考えがある。
田中:今はスマートフォン一つで、誰でも撮影・編集ができる時代。プロとして依頼を受ける以上、クライアントが求める以上の価値を乗せていかなければなりません。シンプルなインタビューであっても、視聴者はそこにブランドの本質を見ているはず。明確に違いを感じるような一手間を加えることを、常に心掛けています。
生の声への共感が、新たなファンを生んでいく
――高度な専門性を備える二人は、タッグを組むプロジェクトも多い。近藤がインタビューを、田中が撮影を行うことで、新たな効果が生まれていく。
近藤:私が前線で取材対象者と向き合い、田中が俯瞰的な視点で撮影をすることで、それぞれの思考回路に余裕が生まれます。例えば、オープニングに使うべきキーワードを取材対象者にもう一度言ってもらうなど、田中が編集を踏まえた提案をその場でしてくれるため、クオリティを上げることができています。

田中:チームで密に連携できるのは、博報堂プロダクツの強みです。インタビュー動画は、ロゴやメインコピー、CM、ウェブコンテンツなどと合わせて制作するケースも多いですが、各領域に専門職を備える当社では、プロジェクトを一括で実装することが可能です。複数の施策を同時に進行しても、スタッフ間で細やかな情報共有ができるため、すべてのクリエイティブにおいてコンセプトや世界観の一貫性を維持できます。
近藤:企業やブランドの根幹となるコンセプトや世界観がタッチポイントごとに揺らいでしまうと、メッセージの違和感が生じ、生活者の離脱を招くリスクがあります。私たちの仕事は、ブランドを“つくる”と同時に、“守る”ことでもあります。ブランドが培ったイメージを損なわないように、クリエイティブの足並みを揃えることは欠かせません。
――ブランドへの敬意を忘れず、新たなものをつくり出していく二人。ソリューションとしてのインタビュー動画の機能を、どのように捉えているのだろうか。
近藤:インタビュー動画の大きな役割の一つは、商品やサービス、ブランドや企業の“ファン”をつくること。テクノロジーとともにプロモーション手法は日々発達していますが、人間に焦点を当てるインタビュー動画には、普遍的な訴求力があります。裏側にいる人々の想い、創意工夫やこだわりが伝われば、必ず共感するファンが生まれ、リピーターの増加やロイヤルティの向上にも繋がるはずです。
田中:いつの時代も、人の「生の声」は心を動かす力を持ち、その価値は年々高まっていると考えています。
私たちは1,000を超えるインタビュー実績と、プロモーション領域での豊富な制作経験を生かし、クライアントの課題に寄り添った最適なアウトプットをご提案いたします。
伝えたいメッセージや、プロジェクト・商品・サービスの“裏側”に光を当て、生活者にストーリーとして届けたいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
博報堂プロダクツ 公式YouTubeチャンネルでは、今回登場した2人のインタビュー紹介動画も公開しています。こちらもあわせてご覧ください!
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