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博報堂プロダクツの各コア事業が追求している専門技術を駆使した新しい取り組み、
最新ソリューションおよびプロフェッショナル人材などを紹介します。

Close Up!P Value Vol.17 オンライン配信チーム編 スタジオ完備の高品質なオンライン配信で体験価値を最大化

総合制作事業会社である博報堂プロダクツは、17の事業本部にわたる幅広い領域でソリューションを提供しています。価値創造の中核を担うのは、116もの専門職を構成する2,000名以上の人材です。

 

博報堂プロダクツ 公式YouTubeチャンネルでは各職種の提供価値をお伝えすべく、「Close Up!P Value」を公開中。デジタル、リアル、映像、コマース、先端テクノロジーまで、多彩なプロフェッショナルたちの姿を紹介しています。そしてコーポレートサイトTOPICSでは、YouTubeで語られた内容をさらに深堀りするインタビュー記事を公開していきます。

 

Vol.17では、ONE★PUNCH事業本部からチーフクリエイティブプロデューサーの熊谷 重彦と、プロデューサーの石田 駿弥が登場。オンライン配信チーム「PRODUCT’S LIVE creators ™」のメンバーとして、ライブストリーミング領域の前線に立つ2人を紹介します。

 

2人のインタビュー動画はこちらからご覧ください!

Close Up! P Value vol.17 インタビュー動画のサムネイル

 

ハイレベルなノウハウと次世代型スタジオで
ライブ配信の新しい価値創造に挑戦する

――5Gの普及とコロナ禍による社会のリモート化を経て、オンライン配信を起点とするコミュケーションは急速に浸透した。高まるニーズを受けて、デジタルプロモーション事業本部イベント・スペースプロモーション事業本部ONE★PUNCH事業本部の3部門が連携し、高品質なオンライン配信を提供すべく組成された専門チームが「PRODUCT’S LIVE creators ™」だ。チームの発足に携わったチーフクリエイティブプロデューサー・熊谷 重彦は多彩な映像コンテンツに加え、長くライブ配信を手掛けてきた。

 

熊谷:PRODUCT’S LIVE creatorsはオンラインのライブ配信に必要な制作スキルやノウハウを持つクリエイターチームです。イベント運営のプロがいるので、リアルイベントと配信を同時に実施するハイブリッド型の配信ソリューションが提供できますし、オープニング用のアタックムービーなど事前に制作や収録が必要な映像も、映像制作の経験豊富なメンバーが対応できる。配信を軸に関連領域まで全方位に対応できることが強みです。

 

――オンライン配信はいまやPRイベントやライブコマース、社内コミュケーション、商品発表会など、多岐にわたる場面で活用されるようになった。事前収録された動画コンテンツではなくオンライン配信が選ばれる理由について、熊谷は配信特有の魅力を挙げる。

 

熊谷:オンライン配信の魅力は一言でいうと、エンゲージメント。編集された映像よりもライブ配信の方が出演者の熱量がダイレクトに伝わり、双方向のコミュニケーションも可能になるため、視聴者側も「今まさに参加している」という実感を得やすく、心が動きやすいんです。

 

ONE★PUNCH事業本部 チーフクリエイティブプロデューサー 熊谷 重彦

 

――近年では最新技術によって、美麗かつ迫力のある映像表現をリアルタイムで配信することも可能になった。熊谷が印象的な事例として挙げるのは、左右・背面・床面の四方向をLEDパネルで囲む“4面LEDスタジオ”を使った配信だ。進行に合わせて被写体と背景CGを綿密に同期させる演出は、クライアントからも高い評価を得た。

 

熊谷:没入感を出してほしいというオーダーに対して当初はグリーンバック合成による演出を想定していたのですが、配信スタジオを探す過程で4面LEDパネルのスタジオに行き着いたんです。クライアントが求める世界観を最も効果的に表現できるのはこれだと思い、導入に踏み切りました。

 

――実は当時、LEDパネルを使う配信ノウハウを持っていなかった熊谷。未経験のLED活用をあえて選んだ理由は、熊谷にとってライブ配信が“挑戦することで価値が生まれる”フィールドであるためだ。

 

熊谷:私は2010年からライブ配信に携わっていますが、当時から今に至るまで「新しいチャレンジを楽しめる領域」という空気がライブ配信にはある。失敗すら学びにしつつ、実験的な表現に挑戦できるジャンルだと思っています。

 

――配信業務の拠点として社内につくられた次世代型スタジオ「TOYOSTREAM」での高精細なグリーンバック合成やチャットのリアルタイム表示に加え、最近では「バーチャルプロダクション」の活用も進む。国内最大級のバーチャルプロダクションスタジオを擁するHCAとの業務提携が、映像制作だけでなく配信にも革新をもたらしている。

 

熊谷:広大なステージやファンタジックな空間が、リアルタイムでのレンダリングで映し出され、被写体と違和感なく溶け込むのがバーチャルプロダクションです。特に大きなメリットはカメラワークの自由度。通常の合成と異なりカメラが動いても背景CGがズレることなく同期させられるので、手持ちのようなカメラワークが可能になり、臨場感が大幅に向上するんです。

 

――天候や時間帯に左右されず、大人数でのロケ移動や大がかりな美術設営も不要。バーチャルプロダクションはライブ配信の可能性を広げる技術だ。

 

熊谷:車などの精細な3Dモデルを間近で見られるバーチャル展示や、大規模展示場を再現した新商品の発表会など、用途は様々。リアルタイムで没入感のある映像を届けられるバーチャルプロダクションは、オンライン配信でこそ真価を発揮します。

 

――「新しいことに挑戦しないと、私たちの存在意義はない」と語る熊谷。チームならではの付加価値を模索する姿勢は、配信以外に多種多様な映像コンテンツを手掛けてきた熊谷自身の仕事観にもつながっている。

 

熊谷:やったことのないタイプの仕事を依頼されると、逆に燃えるんですよ(笑)。未知の領域でも怖がらずに挑戦してきた経験が、多様なスキルやネットワークとなって次の仕事の糧になる。だから自分のことを「ひとり多様性プロデューサー」だと名乗っているんです。

 

――PRODUCT’S LIVE creatorsもまた、”多様さ”が新たな挑戦への原動力になっている。

 

熊谷:PRODUCT’S LIVE creatorsには、様々な部門と協働できる面白さがあります。たとえばスケジュール管理ひとつとっても、イベントチームの緻密なスケジューリングは映像畑の私にとって学びになる。また、若手メンバーのガッツや細やかな気づかいを見て、刺激を受けることもあります。横にも縦にも学びがあるから、つくり手としても幅を広げられる、本当に面白いチームですよ。

 

オンライン配信が浸透した今こそ
プロクオリティの提供価値を見つめ直す

――熊谷が「ONE★PUNCH事業本部の配信業務は彼なしでは成り立たない」と信頼を置くのがプロデューサーの石田 駿弥だ。前職ではTV番組制作会社で生放送番組などのディレクションを経験。博報堂プロダクツへ中途入社後は、熊谷のもとでプロダクションマネージャーとして広告映像やWeb動画など多様な映像制作に携わった。

 

石田:熊谷が新しい仕事に積極的に手を挙げて取り組む姿勢を見ながら、私自身も様々な領域の案件を経験する機会を得られて今に至ります。熊谷は常に「やってみろ」と任せてくれるので、一つ一つの仕事に密度濃く取り組むことができ、成長につながりましたね。

 

――現在はPRODUCT’S LIVE creatorsのメンバーかつプロデューサーとして、大小様々なオンライン配信に関わる石田。TV番組制作におけるディレクションの知見も生かしながら多数の実績と経験を積み上げ、グローバル規模の大型案件も手掛けている。

 

石田:ある案件では朝から夕方までノンストップのライブ配信後、24時間以内にアーカイブを編集し、クライアントの海外本社へ納品。イベントが開催される数日間はつきっきりで取り組むハードな進行ですが、チームメンバーに恵まれ、やりがいも大きいです。

 

ONE★PUNCH事業本部 プロデューサー 石田 駿弥

 

――コロナ禍以降、リアルイベントと配信を組み合わせるハイブリッド型を中心に、オンライン配信のニーズは高まっているという。

 

石田:オンライン配信は、イベントの様子に同時解説をつけたり、チャット機能で視聴者からの質問を受け付けたり、配信ならではのコンテンツを加えることもできます。コロナ禍が明けてリアルイベントへの回帰も見られますが、今はオンライン配信ならではの価値、便利さが世の中に浸透した状態。近年では翻訳AIの進歩により、企業が海外へ情報を発信しやすくなったこともあって、オンライン配信のニーズはますます増えるとみています。

 

――オンライン配信が当たり前の選択肢として広がる現在。手軽に配信できるツールが普及しているからこそ、映像制作のプロが提供する付加価値が重要となる。

 

石田:たとえばビデオチャットツールを使った画面共有もオンライン配信の一種ではあります。しかし、私たちの配信はプロとしてプラスアルファの価値を提供しなくてはなりません。たとえば登壇者を映すカメラアングルやライティングなど、プロだけが気づく細部へのこだわりが、品質に大きな差を生みます。広告映像の制作経験で培ったクラフトマンシップにより、提供価値を高めているんです。

 

――さらに、PRODUCT’S LIVE creatorsならではの連携体制も、大きな強みとして挙げる。

 

石田:チームには、実現すべきクオリティを同じ目線で共有できるメンバーが揃っています。もし困ったことがあっても、誰かに尋ねれば必ず解決策が返ってくる。イベント・スペースプロモーション事業本部のメンバーが会場の設計情報を踏まえた進行スケジュールを提案したり、バックアップ用の機材や回線をデジタルプロモーション事業本部と協力して整えたりと強いシナジーも生まれ、スピーディに対応できるんです。

 

――TVCMやWeb動画など、様々な映像ジャンルにも携わってきた石田だが、中でもオンライン配信は「断然楽しい」と語る。

 

石田:もちろん苦労もあります。今も忘れられないのは野外イベントの配信中に嵐に見舞われたこと。雨に濡れた機材が次々と故障していく大変なトラブルでしたが、機材車の中で機材を乾燥させて何とか乗り切り・・・生配信は日程や時間を動かせないので、トラブルに対して瞬時の判断と柔軟な対応力が求められます。ただ、クライアントも巻き込んで「みんなでつくり上げる」という熱量があり、達成感を得られるのが魅力なんです。

 

――ゆくゆくは「替えのきかないプロデューサーをめざしたい」と語る石田。将来的には、クライアントと視聴者、つくり手を含め、より大きな規模で人々を巻き込む配信に携わることをめざしている。

 

石田:たとえば数十万人が集まるような超大型イベントの24時間配信や世界規模の配信を手掛けてみたい。普通であれば尻込みしてしまうようなスケールの大きい案件こそ、つい挑戦したくなるんです。

 

 

博報堂プロダクツ 公式YouTubeチャンネルでは、今回登場した2人のインタビュー紹介動画も公開しています。こちらもあわせてご覧ください!

 

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