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博報堂プロダクツの各コア事業が追求している専門技術を駆使した新しい取り組み、
時代の進化と掛け合わせながらも手触りを宿らせるプロの仕事をご紹介します。

JAC AWARD2025受賞|村地 洋祐がメダリスト、柳田 淳之介がファイナリスト―越境するプロデューサーと一年目プランナーの挑戦―

博報堂プロダクツ 映像クリエイティブ事業本部の村地 洋祐が、一般社団法人 日本アド・コンテンツ制作協会(JAC)主催の「JAC AWARD 2025」プロデューサー部門においてメダリストを受賞しました。また、同事業本部の柳田 淳之介はディレクター個人応募部門でファイナリストに選出されました。
本記事では、9年以上にわたり現場で越境を続けてきたプロデューサーと、入社一年目で初めて個人として挑戦したプランナー、それぞれ異なるフェーズの挑戦に迫ります。

 

左:柳田 淳之介(プランナー/映像クリエイティブ事業本部)
右:村地 洋祐(プロデューサー/映像クリエイティブ事業本部)

 

JAC AWARDとは
JAC AWARD(主催:一般社団法人 日本アド・コンテンツ制作協会)は、映像文化の発展を目的に2007年に設立されたアワードです。映像クリエイターの発掘・育成、映像技術の向上、若手クリエイターのモチベーション向上を目的とし、制作サイドの視点から優れた取り組みを表彰しています。プロデューサー部門、プロダクションマネージャー部門、ベストプラクティス部門、プロダクションサポート部門、ディレクター部門、ディレクター個人応募部門の6部門で構成されています。
公式サイトはこちら https://www.jac-cm.or.jp/activity/award/

 

プロデューサー部門メダリストの賞状や授賞式当日の写真

授賞式で祝ってくれた、映像クリエイティブ事業本部の仲間たちと

プロデューサー部門 メダリスト 
村地 洋祐(プロデューサー/映像クリエイティブ事業本部)

越境力を発揮し、違いを生み出す

僕は自分自身を、「越境力を発揮し、違いを生み出すプロデューサー」だと考えています。
業界の常識や役割分担に縛られず、常に自分の頭で考え、行動する。そうした姿勢が、今回の受賞につながったと思います。僕が大切にしているのは、「プロデューサーが関わることで、作品に“違い”が生まれているかどうか」という視点。「誰がやっても同じ作品になるなら、プロデューサーはいらないと思うんです。ちゃんと自分がこの仕事に関わった意味を、作品として残さなければいけない」。だからこそ、役割を職種で線引きするのではなく、企画・キャスティング・言葉づくり・作詞にまで踏み込み、しっかりと自分の意見やアイデアを言うことで信頼してもらえる関係性を築くことをずっと意識してきました。

 

熱意が人を動かし、結果を変える

今回のJAC AWARDで評価された仕事では、これまで主な対象ではなかった層である、若年層や新規ファンに関心を持ってもらうという、難易度の高いテーマに挑戦しました。効率化や分業が進む時代ですが、それでもやはり、作品への熱意は人の心を動かすと信じています。キャスティングについても人任せにはせず、自分で事務所に足を運び、何度も直接想いを伝えました。その結果「村地さんだったら」と信頼してもらい、好条件を引き出すことができ、競合案件の中での勝利につながりました。

 

制約の中で突破口を見出す

CM制作では、コンテンツ量やスケジュール調整、予算など、厳しい条件に直面することも少なくありません。今回の仕事でも、演出プランと香盤を何度も照らし合わせながら、チームとともに粘り強く突破口を探りました。その中でたどり着いたのが、フォトグラメトリを用いた人物制作という手法です。制約に屈するのではなく、どうすればクオリティを保てるかを考え抜いた結果、作品として納得のいく形に仕上げることができました。

 

言葉から企画を立ち上げる

今回、CM内で流れる楽曲の作詞まで手がけました。コピーライター養成講座にも学生時代、プロデューサーになってからも幾度も通いました。それは「書くことで頭が整理される」「言葉は企画の核になる」と感じてきたことが理由です。その背景には「言葉から企画を立ち上げることが好き」ということもありますが、企画をプランナーだけにゆだねるのではなく、自分の考えを言葉として持ち込み、議論できる状態をつくる。それも、プロデューサーとしての越境の一つだと思っています。

 

これからの展望

「プロデューサーという仕事は自由だからこそ、その余白が楽しい」
これからも越境力を磨きながら、自分にしか生み出せない“違い”を生み出し続けていきたいと思います。そして、なによりプロデューサーの価値を向上させること。もっとプロデューサーが評価される環境づくりをしていきたいです。プロデューサーという仕事に魅力を感じる人、理解を示してくれる人を増やす。お金を投資してもらい、良いものを作るムーブメントを生み出す。そして生まれる良質なコンテンツを、日本市場だけではなく、世界市場に向けて発信していきたいです。もっともっとプロデューサーの仕事は楽しくなると思います。いや、僕ら新世代の若手プロデューサーが楽しくしてみせます。

 

 

 

ディレクター個人応募部門 ファイナリスト 
柳田 淳之介(プランナー/映像クリエイティブ事業本部) 
作品「人間セミナー」

一年目で、自分の視点に向き合う

僕がディレクター個人応募部門に提出した「人間セミナー」は、入社一年目の今、自分が感じている違和感や問いを、そのまま映像にしてみたいという思いから生まれた作品です。
正直なところ、どこまでできるのか分かりませんでした。でも、一年目の今だからこそ感じている違和感を、そのまま形にしてみたかったんです。完成度よりも、自分が本当に引っかかっているテーマに正直であることを大切にしました。
まだまだ手探りの状態ですが、それでも、まずは一定以上の企画を出せるようになりたい、どんな案件でも逃げずに向き合えるディレクターになりたいと思っています。
一年目だからこそ、迷いながらも、一つひとつの案件で映像と向き合い“企画力の土台”を積み上げている最中です。

 

作品「人間セミナー」に込めた視点

「人間セミナー」では、JAC AWARD2025のテーマである「AI」を起点に、情報や正解があふれる中で、人間の本質的な部分とはなんだろうか、何をもって“人間らしさ”と言えるのかをテーマにしています。世の中の関心が政治やコンプライアンスなど、どうしても固い方向に寄っていく中で、ふっと力が抜けるような、くすっと笑える要素を映像の中に入れたいと思いました。真面目なテーマを扱いながらも、観た人が少し安心できたり「しょうもないな」と思いながらも前向きになれる。そんな息抜きのような映像をつくりたいと考えていました。

 

画像クリックで動画ページへ遷移します

ディレクター個人応募部門 ファイナリストの選出された柳田 淳之介の作品「人間セミナー」の動画サムネイル画像

 

https://www.youtube.com/watch?v=IeMiHQ5_M7Y&list=PL5Lag-VVcqTL6VVYJMe7r5b3miznjPepC&index=6

 

強みにしていきたい「言葉」

自分の中で、これから伸ばしていきたい強みは、言葉から企画を考えることです。コピーやセリフの言い回し、くすっと笑える一言を起点に、企画を膨らませていくのが好きで、言葉の面白さには手応えを感じています。ジャンルに縛られるというよりも、言葉の力を軸にした企画づくりを、自分なりの武器としてもっと磨いていきたいと思っています。

 

まだ分からないことの方が多いですが、だからこそ一つひとつ確かめながら、自分の視点で映像と向き合っていきたいと思っています。今回ファイナリストに選出された経験は、僕にとってディレクターとしてのスタートラインを意識するきっかけになりました。

 

 

 

 

今回の JAC AWARD 2025 では、役割を越えて価値創出に挑み続けてきたプロデューサーと、入社一年目で自らの視点に踏み出したディレクター、異なるフェーズにある二人の挑戦が高く評価されました。肩書きや経験年数ではなく、作品にどう向き合い、どこまで踏み込んだか。その姿勢こそが、今回の受賞につながっています。博報堂プロダクツはこれからも、現場から生まれる一つひとつの挑戦を力に、新しい表現と価値創出に取り組んでいきます。