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映像クリエイティブ事業本部 神田蘭子さんが、JAC AWARD2023 ディレクター部門にてグランプリを受賞!

 

博報堂プロダクツ 映像クリエイティブ事業本部 神田蘭子さんが、JAC AWARD 2023(主催:一般社団法人 日本アド・コンテンツ制作協会)のディレクター部門にてグランプリを受賞しました!おめでとうございます!

 

「JAC AWARD」とは、映像文化発展のため、映像クリエイターの発掘・育成・映像技術の向上や若手のモチベーションアップと人材育成を図り、制作サイドの見地から表彰を行う賞として2007年に設立。プロデューサー部門、プロダクションマネージャー部門、ベストプラクティス部門、プロダクションサポート部門、ディレクター部門、ディレクター個人応募部門と6部門から成り、映像コンテンツ制作を支える人を対象とした賞です。

 

今年のテーマは「多様性」。テーマにそった30秒のオリジナルの動画作品を制作します。企画・演出は応募者本人が行い、35歳以下の方が応募できます。

 

映像クリエイティブ事業本部では、毎年若手ディレクターの成長機会として「JAC AWARD」への応募をサポートしています。まずは、映像クリエイティブ事業本部内での社内選考を経て、選ばれた方が応募できます。今回は、その JAC AWARD ディレクター部門にてグランプリを受賞した神田さんにお話を伺いました。

 

神田さんの作品 「はみ出しもの」
https://www.youtube.com/playlist?list=PL5Lag-VVcqTLFxiVCF5Qhe9WHvanWihqG
画像クリックで動画ページへ遷移します。

 

 

 

――― グランプリを獲った感想

 

嬉しいというよりも、とりあえずホッとしました。
会社の代表としてエントリーしたため、目に見える形で成果を出せたことに、まずは安心したというのが正直な感想です。

 

たくさんの方々に目に見えるところも見えないところも、いろいろ協力をしてもらいましたので、その人たちの協力を無駄にしなくて良かった、少しでも恩返しできたかなと、ホッとした気持ちが大きかったです。

 

 

―――重くなりがちなテーマをあえてコミカルに

 

「多様性」というテーマは、既に様々な作品で使われており、これ以上広げることも難しく、企画がかなり行き詰まって、なかなか出てきませんでした。ただ、真面目なテーマであるため、お説教っぽくしたくないという気持ちを最初から強く思っていました。ともすれば、重くなりがちなテーマをあえてコミカルにしようと。わりと最初の段階で決めたオチから考えました。コミカルなオチを際立たせるため、あえてギャップが出るようにカラコレや色合い、カメラワークにはとことんこだわり、綺麗な映像となるようにしました。前半は、ちょっと爽やかなドラマっぽく見せていき、そのテンションのまま、まさかのオチが来るよう作っています。

「多様性」というテーマを重すぎず、コミカルさが下品にならず、受け入れてもらえるように爽やかな世界観で撮影・編集することを意識しました。

 

ラストの股間を隠す3ショットにも相当こだわりました。隠すための草や枝の位置、葉の種類や大きさ、みなさんいろんなものを持ってきてくださって。全部隠れてしまうと面白くないですし、見えそうで見えないギリギリ隠れるくらいを追求するため、たくさんの大人たちが真剣に話し合っている状況を客観的に見て、ふと「私たち何してるんだろう」って。

でも、そういう“くだらない”ことに、みんなで一生懸命、真剣に向き合えたことがとても楽しかったです。

 

 

―――先輩からいただいたアドバイス

 

最初の社内選考時に、あのオチが評価されたので、絶対ブレることなく、オチにつなげるようにとアドバイスをいただき、そこからいろいろ修正を加えていきました。数年前にJACで受賞経験のある先輩からは、キャストとの接し方、演技指導の方法、演出なども教えていただきました。

 

実は、実写映像のディレクションをしたのはこの作品が初めてでした。いまはプランナー業務が多いので、仕事で映像を撮る機会がまだありません。これまでコメディ路線の企画を出すことは少なく、記念すべき第一作品が(私の中では)挑戦的な作品になりました。
先輩がみなさんに受賞連絡をしてくれて、普段一緒に仕事をする方々から、「よかったよ」「神田さん、あんな感じなんだ」「さわやかなのがいいね」「神田さんが撮ったからか上品に仕上がっているね」「画がすごくさわやかで素敵」とたくさんの反応をいただき、みなさん私のイメージがだいぶ変わったようです。私も驚きましたし、先輩たちに自分でも気づかなかった「幅」を引き出されました。

 

 

―――今後の仕事に向けて

 

毎回、とても悩みながら企画を出していますが、まさかグランプリを受賞できるとは全く思っていませんでした。

 

この作品は普段の自分とは全く異なる方向性でしたが、「さわやか」「かわいい」など自分の好きなトーンは守りつつ、新しい企画に挑戦しました。

 

自分の好きなものが、ひとつカタチに残ることでやりがいにつながり、それが蓄積されていけば自分の色、らしさがつくられていくと思います。いろんなことに挑戦してみることで視点や世界も広がります。まずは何にでも果敢に挑戦することが大切なんだと感じました。

 

今回の作品と真逆になるかもしれませんが、私は企業キャラクターが大好きなんです。かわいいキャラクターやマスコットが出ているCMにいつか携わってみたいと思っています。

やはり「かわいい」は強くて、かわいいキャラクターが言うと、難しいことでも、言いにくいことでも、許容される範囲が広がると思うんです。それをうまく使うような演出もしてみたいですね。

 

 

▼JAC AWARD 2023とは
一般社団法人 日本アド・コンテンツ制作協会(JAC)が主催する『JAC AWARD』は映像文化の発展を目的に、映像クリエイターの発掘・人材の育成・映像技術の向上や若手のモチベーションアップを図り、制作サイドの見地から表彰を行う賞として2007年に設立されました。(https://www.jac-cm.or.jp/