広告制作でCG/VFXが使われる場面について紹介をしています。(第1回はこちら)
どんな場面で、どんな理由でCGが使われたのか、3回に分けてご紹介します!
※VFX:Visual Effectsの略で、現実には見ることのできない画面効果を実現するための技術。
※画像は全てイメージです。
第2回でご紹介するのは、『撮影に時間がかかる』という理由でCGが使われた事例です。
①水の表現
「水」といってもさまざまですが、水しぶきや画像のようなミルククラウンなど、想像したとおりに撮影するには時間がかかってしまう表現の場合、CGで作ることが多いです。
もちろんCGでも時間はかかりますが、撮影のように現実世界の制約にとらわれないぶん、思い通りの構図や動きを作ることができ、実写で撮影するよりも効率よく進めることができます。
②演技をする動物
広告以外でも、映画などで演技をする動物が登場する映像は多く存在します。しつけをすれば、ある程度撮影可能な動物もいますが、やはり思い通りの演技をしてもらうには時間がかかってしまいます。しつけが難しい動物や、難しい演技をさせたい場合はCGで作ることで解決することがあります。
③同時にライティングしたい場合
たとえば、車の横に人が立っているカットの場合、「車をよく見せるライティング」と「人をよく見せるライティング」はまったく別物です。撮影で表現しようと思うと、ライトのセッティングだけでかなり時間を割くことになってしまいます。この場合は車をCGで作ることで、人のライティングだけを考えれば良いので、セッティングの時間を短縮することが可能です。
撮影の現場は、スタジオを使う時間やタレントの拘束時間などの制約があるので、スケジュールを組んで効率よく進める必要があります。「CGであれば時間がかからない」ということではありませんが、撮影とは別の時間軸で作業を進めたり、ある程度思い通りに動かすことができるので、全体の作業効率をあげることができます。
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