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博報堂プロダクツの各コア事業が追求している専門技術を駆使した新しい取り組み、
最新ソリューションおよびプロフェッショナル人材などを紹介します。

映像クリエイティブ事業本部×フォトクリエイティブ事業本部 共同プロジェクト 「Next Film Lab.(ネクストフィルムラボ)」が 「Klang Ruler /ちょっとまって」のMVを制作!

「Next Film Lab.」は、最新テック×リサーチ×アイデアを武器に劇的にあたらしい映像や劇的に効率的なつくり方などを研究開発し、売れる撮影チーム(ディレクター+カメラマン)を生み出し、これまでに見たことのない映像を世の中に送り出すことを目的に活動しています。

そんな「Next Film Lab.」が「Sizzle ”Monitor” Stage ™」を活用して、新しいMVを制作!本作品は、映像クリエイティブ、フォトクリエイティブ、企画制作、REDHILLと4つの事業本部が協働してつくりあげました。

Z世代メンバーで構成されるアーティスト・Klang Ruler 「ちょっとまって」のMV監督、制作、デザイナー、モーショングラフィック、編集、グレーディングなど、主要な制作メンバーもZ世代。Official Music Videoの他にも、SNS向けの各種グラフィック、縦型MV、拡散ダンス用動画なども制作。全ての撮影はEN studioで行いました。

 

 

Klang Ruler - ちょっとまって

Klang Ruler - ちょっとまって(Official Music Video) - YouTube

 

 

Klang Ruler https://www.klangruler.com/

Z世代のプロデューサー / トラックメイカーのyonkey(Vo)が幼馴染みであるSimiSho(Dr)、専門学校で出会ったかとたくみ(B)に声をかけ、2014年に結成。2019年にYouTubeで名曲をカバーする動画企画「MIDNIGHT SESSION」をスタートさせ話題となる。2020年には1stシングル「iCON」を含む4曲を配信リリース。2021年夏に「MIDNIGHT SESSION」でも共演したやすだちひろ(Vo)と、サポートギターとしてバンドに参加していたGyoshi(G)が正式加入し、同年11月にRin音をフィーチャーした「ビビデバビビ」でメジャーデビュー。

 

EN studioでの制作メイキング

 

 

制作メンバー リレーコメント

 

映像クリエイティブ事業本部  企画演出部 部長 
Next Film Lab. リーダー/クリエイティブディレクター 賀内健太郎

「ちょっとまって」MV制作にあたり、僕たちの最初の課題は、歌詞に書かれていた「学生の閉塞感」をどう表現するかでした。そこにNext Film Lab.で実施する意味を重ねられる企画を見つけるため、コアメンバーでブレストしたところ「 Sizzle ”Monitor” Stage ™に囲まれた状況をつくることで何か面白いことができないか」「箱にして閉じ込める?」「ドールボックスは?」「それだ!」と、あっという間に今回のアイデアにたどり着きました( Next Film Lab.は企画から実施までできます)。これにより外から見たら閉塞感ある箱の中、中から見たら逆に広がりのある空間の中といった空間の変化をつけることが可能になり「できた!」と歓喜。しかし、その時はまだ、そのあとに待っている実現への険しい道のり(ご参加いただいた皆様に感謝)を我々は知らないのであった。松岡監督の話につづく。

 

映像クリエイティブ事業本部 Director team OKEST
監督/松岡芳佳

賀内さんからバトンを渡された、実現への険しい道のりについてですが、1番険しかったのは、撮影前日の建て込みとアングルチェックの日のことです。今回は美術さんが入っておらず、デザイナーと大工さん含め、撮影スタッフ全員の力でアーティスト達が入るDOLL BOXを作ることが1番の難関ポイントでした。想定していた3倍?4倍?の時間がかかり、果たして撮影を始めることができるのか、無理だったらどうしよう、と正直かなり不安でした。(顔に出ていたかもしれません)ですが、各分野のプロ達が揃っている博報堂プロダクツの底力が発揮され、無事DOLL BOXは出来上がり、スケジュール通りに撮影も始まり、現場オフラインで繋がった絵を皆で見て、拍手で撮影を終えることができました。撮影現場に入る前には、岩切さんを始めスタッフ全員と沢山打ち合わせを重ね、どういう絵を撮りたいか、どんな世界観にしたいかの共通認識があったからこそ乗り越えられました。完成が楽しみで常にワクワクしながらの演出は心から幸せでした。監督をさせていただけたことに本当に感謝しています。そしてリレーコメントは、どんな状況でもポジティブにアイディアを出し続けてくださった岩切カメラマンへと続く…!

 

フォトクリエイティブ事業本部
カメラマン/岩切浩三郎

これまでも、さまざまな案件では“知恵と工夫”で幾度も乗り越えてきましたが、美術含め全てが手作りで始まったこの企画、今回こそは本当に本番前日までどうなるのか分かりませんでした。しかし、完成した作品からは手作りとは思えない品質に仕上がり、博報堂プロダクツの各専門領域の枠と事業本部の垣根を越えて共創できた結果だと思っています。今回、松岡監督をはじめ、主要メンバーは全員一回りほど年下でしたが「感性の怪物か!」と思うくらいの柔軟性と現場発想力で、博報堂プロダクツの未来は明るいと僕は感じました。美術が出来上がった際に「これ、脳内ビジョンで描けていたの!?」と衝撃を受けました。そのDOLL BOXをデザインした、アートディレクター 野末さんにリレーバトンを繋ぎます。

 

企画制作事業本部 インタラクションデザイン部
アートディレクター/野末佑希

DOLL BOXとミニチュア、モニターの幾何学背景のデザインを担当しました。 DOLL BOXは企画の中心となる部分で、幾何学背景はサビの部分だったのでドキドキしていましたが、松岡監督のイメージしている世界観をみんなで共通認識に昇華していくことが出来たので、デザインはスムーズに固めることができました。ほとんど建築に近い立体物を自分たちで作るのは初めてだったので、建て込みでは苦戦してしまい、みなさんにたくさん助けていただきました。特に、フォトクリエイティブ事業本部のチーフ・アシスタントの方々は本当にヒーローのようで、撮影準備はもちろんのこと、パネルのカットから組み立てまで、わたしの拙い指示に対して本当にテキパキ効率よく進めていただき、とっても助かりました。そんな広い視野と技術を持った、フォトクリエイティブ事業本部の縁の下の力持ちチームの代表、武田さんにバトンをお渡ししたいと思います!

 

フォトクリエイティブ事業本部 テクニカルサポートチーム
アシスタントカメラマン/武田伊織

フォトクリエイティブ事業本部のテクニカルサポートチームでは建て込み前日にEN studioのホリゾントを純白に塗り上げるところから始まり、畳よりも大きなモニターを設計図と寸分違わず設置し、 DOLL BOXを作りました。博報堂プロダクツの事業本部間の垣根を越えて、協働する心強さと、様々な専門性やアイディアが集う面白さを経験させていただきました。次のバトンは、ボックス内に流れるポップなモーショングラフィックと、トリッキーで中毒性の高い映像の編集を手掛けた、REDHILL事業本部の藤田さんにお渡しします。

 

REDHILL事業本部
モーションエディター/藤田雅奈

DOLL BOX内の背景のモーショングラフィックと、編集を担当しました。モーショングラフィックについては、音楽に合わせたリズミカルな動きにしつつ、特徴的なダンスにも連動させたことで、よりMVの世界観を象徴するものに仕上がったのではないかと思います。本作は一曲を通してほとんどDOLL BOX内に居る映像なので、編集では飽きさせない工夫をすることが課題でした。松岡監督に相談したところ「自由にやって良い」とのことだったので、本当に自由にやりました。普段のCM編集業務では使わない脳の領域を徐々に解放していくような感覚です。
その過程を監督や制作部の皆さまに見守られながら、再生の都度良い反応をしていただけるのですっかり乗せられてしまいました。初めてのMV制作・撮影立ち合いで不安も多々ありましたが、その上でここまで楽しみながら進められたのはREDHILL事業本部の先輩方の手厚いサポートのおかげです。ありがとうございます!そんな尊敬する先輩エディターの1人である重信さんにバトンをお渡しします!

 

REDHILL事業本部 
エディター/重信健人

テスト撮影用のDOLL BOX内、背景のモーショングラフィック、実際のテスト撮影、グレーディング差し替えと地味なところで、地味に関わらせていただきました。自分がグレーディング素材を差し替える頃には、テスト撮影している時には想像できないほどの出来に最終的になっていて感動しました!たくさんの同期と仕事をできたのも良い経験でした。次のバトンは、同期のカラリスト 宮さんにお渡しします。

 

REDHILL事業本部 
カラリスト/宮政太

グレーディング作業から関わらせて頂きました。事前に色の方向を作り、当日その色を元に岩切カメラマン、松岡監督と共にグレーディング作業行っていたのですが、想定以上に時間が掛かってしまうトラブルがあり、みなさんに助けてもらい進めることができました。その結果、とても良い色を作る事が出来たのではないかなと思います。この制作に関わらせていただき、今後の仕事にも生かしていけそうな事をたくさん学ぶことがでとても感謝しています。また、松岡監督をはじめ村地プロデューサーなど同期で構成された作品に関われた事も大変嬉しく思っています。 次は村地プロデューサーにバトンをお渡しします!

 

映像クリエイティブ事業本部 
プロデューサー/村地洋祐

本作品の制作メンバーである、監督の松岡さん(映像クリエイティブ事業本部)、アートディレクターの野末さん(企画制作事業本部)、エディターの重信さん(REDHILL事業本部)、カラリストの宮さん(REDHILL事業本部)は2017年度入社の同期メンバーです。博報堂プロダクツ独自の強みである、横の繋がりを通してプロジェクトを完遂出来たことは、何よりも嬉しく思いました。本作品の制作を通して、入社して6年目になる同期メンバーみんながそれぞれ、着実に階段を登り、成長していると感じました。今後も積極的に機会を作り、親愛なる同期と一生懸命仕事に取り組んでいきたいと思っています。本作品に関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました!

 

 

スタッフリスト(博報堂プロダクツメンバー)

クリエイティブディレクター:賀内 健太郎、演出:松岡 芳佳、演出助手:齋藤 大知、チーフプロデューサー:吉田 大介、プロデューサー:村地 洋祐、アートディレクター:野末 佑希、プロダクションマネージャー:福田 竜馬、藤本 聖也、石井 宏将郎、カメラマン:岩切 浩三郎、フォトプロデューサー:星 美津穂、撮影助手:下村 恵太、武田 伊織、大村 樹里、甲野 隆一朗、福原 雄登、近藤 唯一、美術:手塚 平、モーショングラフィッカー:藤田 雅奈、エディター:入澤 大志郎、重信 健人、武谷 朱莉、カラリスト:宮 政太、ポスプロ プロデューサー:井箟 穂高