フォトクリエイティブ事業本部 REMBRANDT17名のレタッチャーがデジタルの力で災害復興を支援する「希望の写真復活プロジェクト」にレタッチ技術を提供

フォトクリエイティブ事業本部 REMBRANDTは、アドビが実施する天災によって失われかけた大切な写真をデジタル技術で復活させる災害復興支援活動「希望の写真復活プロジェクト」に専門スキルであるレタッチ技術を提供。この企画に賛同した、17名のレタッチャーが有志で参加しました。

 

今回は、実際に写真の修復作業をされた、フォトクリエイティブ事業本部 REMBRANDTレタッチャーの畠山さん、柿沼さん、岡田さんにお話を伺いました。

 

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「希望の写真復活プロジェクト」
令和元年(2019年)に発生した東日本台風の被災地である長野県で汚損してしまった被災者の大切な写真を復活させるために、2020年7月から正式に始動しました。活動趣旨に賛同いただいた企業・団体がプロ・ボノ(専門スキルを生かしたボランティア活動)として参画し、スキャン、Adobe Photoshopを使用したレタッチ、写真データ出力などの専門的な技術・機材の提供を行いました。修復された写真は2021年秋から順次、被災者のもとにお戻ししており、12月末で一区切りを迎えました。

 

アドビのブログ記事はこちら↓
https://blog.adobe.com/jp/publish/2022/01/17/corp-cr-hopephotoproject

 

<参加メンバー 17名>

石井 幹也、伊藤 亮、岩佐 真依、岡田 美由紀、小原 茉莉、柿沼 周史、加藤 智行、小柴 託夢、竹﨑 愛子、中里 有貴、西尾 美智子、畠山 祐二、服部 伸崇、林 夏菜、與川 拓海、吉岡 直人、羅 浚偉(50音順)

 

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https://photocreative.jp/retoucher/

 

 

<本プロジェクトに参加された畠山さんより>

「希望の写真復活プロジェクト」に参加してほしいとお声がけいただき、お話を聞いているうちに純粋に「参加したい!」と感じました。これまで仕事で培ってきたレタッチャーの専門スキルや知識が人の役に立つ。あくまでもボランティアであり、業務時間外の作業となりますが、それでも「やってみたい」と強く思いました。

そこで僕が所属している、フォトクリエイティブ事業本部 REMBRANDTのレタッチャーたちにも声をかけたところ、なんと17名ものレタッチャーが賛同してくれて、驚きつつも非常に嬉しく感じました。参加人数が多ければ多いほど、修復できる写真も増えます。業務に支障の出ない範囲で、待ち時間や作業の合間、休日などを活用して作業にあたり、2020年6月から2021年10月まで約1年半をかけて、約80枚の写真を修復しました。

写真の修復作業は、ひとり一枚、最初から最後まで責任を持って仕上げます。この一枚の写真に入っている想いや撮影したときの楽しそうな情景などを思い浮かべながら、忠実に、自然に、綺麗に、仕上げたいと一枚一枚、気持ちをこめて修復しました。しかし、欠損部分が大きく、破損状況の激しい写真などもたくさんあり「ないものをつくる」「元通りにする」ことの難しさを痛感しました。僕は東北出身なので重なる部分も多く、どうしても思い入れが強くなります。

大切な写真にどれだけ自分のレタッチ技術で応えることができるのか?思い悩むことも多々ありました。修復作業を終えた写真は、納品する前に必ず17名全員で確認を行い、仕上がりだけでなく、どのツールを使って、どのように修復したかなどレタッチャーそれぞれが持っている技術やスキルなどを共有します。これにより、レタッチ作業の工夫やアイデア、新しい技術などもシェアすることができました。f:id:hpr_sugiyama:20220309163330j:plain

仲間からの良い刺激も受け、レタッチ技術をさらに向上させる、僕たちにとっても非常に良い機会をいただきました。仕事で培った専門スキルが、誰かに喜んでもらえて、役に立っている。そのことが僕の仕事や心の支えにもなっています。このプロジェクトに参加できたことは、今後の仕事への向き合い方も大きく変わっていくような気がします。(畠山祐二)

 

 

<被災した写真と修復した写真>

(左:修復前の写真 右:修復後の写真)

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出典:アドビブログ(https://blog.adobe.com/jp/publish/2022/01/17/corp-cr-hopephotoproject

 

 

<柿沼さん、岡田さんより>

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このプロジェクトに参加させていただいて、一番感じたのは写真の持つ力強さでした。修復する写真は、物により一部分が全く欠けているような写真も多々あったのですが、それでもその写真ごとに持つ独特の雰囲気は残っており、思い出の詰まった家族写真の持つ力を常に感じながら作業しました。参加した他メンバーも、撮影当時のファッションを調べたり、背景の場所を推測したりしながら、毎回、楽しんで作業しているように感じました。

今回、レタッチという技術が仕事だけではなく、ボランティア活動の一つとして役立てるという事が、自分自身、とても新鮮に感じました。今後もレタッチの技術を活かして、新たな活動に結び付けていきたいと思います。(柿沼周史)

 

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まさか自分の技術が誰かの役に立てる日が来るなんて思ってもみませんでした。損傷した写真たちは、ハレの日の記念撮影だったり、弾ける笑顔のスナップだったり、残したい想いがどれも溢れていて、何としても元通りにしなければと強く思いました。

このプロジェクトで関わった写真では、素材が無い部分でも、残された画像の情報から読み取って景色や衣服を再現する、レタッチにおいての力業を駆使してなんとか修復することが出来ました。ずっと受け取り手のことを考えながら作業していたので、その方に少しでも喜んでいただければ幸いです。(岡田美由紀)

 

 

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