博報堂プロダクツは、社会の一員として誰もがいきいきと働ける社会をつくっていくために、広告・プロモーション実施の専門性を生かしたキャリア教育をサポートしています。2024年3月18日、コマーステクノロジー事業本部の杉山典子が、買い物を通じた社会貢献の仕組みづくりを手掛けてきた知見を活かし、江東区立豊洲西小学校3年生(取材当時)の児童33名にサステナビリティ授業を実施しましたので、その様子をレポートいたします。
※プロフィールはこちら
子どもたちと考える、未来に向けた身近なアクション
文部科学省によるGIGA(Global Innovation and Gateway for All)スクール構想によって児童に1人1台の端末が導入されるなど、インターネットを幼いうちから使い慣れる環境があります。豊洲西小学校でも、授業前に休み時間の様子を見学していると、児童の数人がタブレット端末を活用してタイピングに取り組んでおり、実際に端末を使いこなしている様子がありました。
はじめに、博報堂プロダクツがどのような仕事をしているかを、児童の皆さんにとって身近なインターネットからECサイトを例に挙げてお話をしました。博報堂プロダクツが取り組む仕事について紹介すると、「動画を観るときにいろんなCMが流れるよ」「インターネットを使ってお母さんが買い物しているよ」という声が寄せられました。
続いて、今回の学習テーマであるSDGsでは「2030年までに取り組むこと」や「環境を良くするための目標」といった発言がすぐに児童の皆さんからあり、日ごろSDGsやサステナビリティに関する言葉や知識に触れ、環境問題や社会課題にも高い関心を示していることがうかがえました。授業ではクイズを通して、食品ロスの量や海中のプラスチックごみの量についても触れ、その量の多さを改めて知ると児童の皆さんから驚きの声があがりました。この学習テーマを通じて、一人ひとりがより良い未来のためにできるアクションとして、給食を残さないで食べることやマイバッグやマイボトルを使うことでSDGsに貢献できることを学んでもらいました。
見て触れることで生まれる共感と行動の好循環
“伝えるプロ”として博報堂プロダクツがどのような取り組みをしているのかをわかりやすく理解してもらうために「SDGs未来会議」プロジェクトの活動の一環として制作された動画教材を活用して紹介していきました。実際に動画をみて児童からは、「知らないところでも環境や社会のために取り組んでいることが分かった」といった感想がありました。
授業を受けてくれた児童の皆さんには、博報堂プロダクツのクリエイティブの力で地域資源の循環を実現したアップサイクルアイテムの「もみがらノート」を紹介・プレゼントしました。
「もみがらノート」を手にとっていただいた児童の皆さんからは、「もみがらを見つけたよ」、「お米のにおいがする」、「ざらざらしている」といった五感を通じた気づきを、嬉しそうに教えてくれました。「もみがらノート」は4色で制作し、色選びも楽しんでもらいました。ノート中面の各ページに資源循環の流れを描いた紙芝居式のイラストもパラパラとページをめくりながら楽しむ様子や、オリジナルのノートを手にしながら「ものを大切に使いたい」という発言がありました。
授業の最後には、杉山から児童の皆さんに対して、「たくさんの会社や人が、みんなが大人になる将来も今のようによりよい社会が続いていくように色々と努力しています。大人だけでなく、みんなにもできることがたくさんあります。今日の授業で、少しでもサステナビリティについて考え行動してもらえたら嬉しいです。」とのメッセージを送りました。
授業を終えて -コマーステクノロジー事業本部 杉山典子のコメント-
3年生だとまだ難しい内容かと思っていましたが、想像していたよりも、子供たちはサステナビリティについてたくさんの知識があり本当に驚きました。具体的なアクションも知っていたりするので、私も個人的にもできることはもっと実践していこうという気持ちになりました。
私の専門はコマース領域なので、モノを売る、届ける中でも少しでも社会に還元できることがあるのではないかと日頃から考えています。モノを売る際には、Webアクセシビリティを考えたり、届ける部分では、サステナビリティを意識した梱包資材を検討するなど少しずつ取り組んでいけたらと思っています。
寄贈した「もみがらノート」が日々の勉強はもちろんのこと、サステナビリティについて考えるきっかけとしてお役立ていただけることを願っています。豊洲西小学校の皆さん、ありがとうございました!
プロフィール:
杉山 典子 チーフコマースマーケティングディレクター
コマーステクノロジー事業本部 コマースマーケティング部 EC構築運用チーム チームリーダー
2010年博報堂プロダクツ入社、コマース領域におけるフルフィルメント全体の業務設計から運用のディレクションを担当。ECサイトのシステムでできないことを運用でカバーする方法を提案するなどシステムとの連携含め、フルフィルメントの全体を理解し業務改善も行っている。