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博報堂プロダクツの各コア事業が追求している専門技術を駆使した新しい取り組み、
時代の進化と掛け合わせながらも手触りを宿らせるプロの仕事をご紹介します。

地域連携で子どもたちのアイデアをカタチに。お菓子の商品開発で育む探求学習

子どもたちの学びはいま、多様化し地域全体で支える時代へと変わっています。開校90周年を迎える中央区立月島第三小学校では「地域のお菓子を商品開発する」というミッションを通じて、子どもたちが「アイデアをカタチにする力」を体験し、社会とつながる学びを深める活動を行っています。本活動意義に賛同した当社コピーライター荒谷翼が、商品の魅力を伝えるポスター制作の授業を行いました。地域と学校、そしてPRODUCT’Sクリエイターが協働で生み出す、新しい探求活動をご紹介します。

 

 

2025年11月12日、統合クリエイティブ事業本部のコピーライター荒谷翼が、中央区立月島第三小学校6年生の児童34名に、「商品の魅力を伝えるポスター制作」に関する特別授業を実施しました。広告・プロモーション全体のコアとなるアイデアをカタチにするクリエイターの知見を活かし、子どもたちの発想力や伝える力を引き出していく様子をレポートいたします。

地域と学校と企業が繋がる、お菓子開発プロジェクト

月島第三小学校の開校90周年、そして併設する晴海幼稚園の開園65周年を機に、お菓子開発プロジェクトが始まりました。商品開発から販売までを、月島第三小学校の6年生が「総合的な学習の時間」の一環として活動。まず、児童たちは地元洋菓子店の協力を得て、2つの新しいお菓子を商品化しました。

 

オリジナルお菓子「かめのこまかろん」(左)と「はるみんだしクッキー」(右)

 

ひとつは月島第三小学校のオリジナルキャラクター、亀の「月三きゅうまる」をモチーフにした「かめのこまかろん」。幅広い世代に愛されるよう、子どもに人気のチョコレートと大人に人気のベリーを組み合わせ、甘酸っぱさの絶妙なバランスが特徴。海に浮かぶ亀をイメージした鮮やかな色合いにもこだわりました。もうひとつは、晴海幼稚園が考案した鳥のオリジナルキャラクターをモチーフにした「はるみんだしクッキー」。晴海地区にある鰹節卸問屋に着目し、名物のかつお節の出汁を使った、甘さとしょっぱさが調和するクッキーです。

心を掴む言葉=キャッチコピーの重要性

児童たちがつくったオリジナルお菓子500個完売を目指して、魅力を伝えるポスターづくりを、プロに指導してほしいと担任の先生からお声掛けをいただき、統合クリエイティブ事業本部コピーライターの荒谷翼が特別授業を実施しました。

 

統合クリエイティブ事業本部 荒谷翼

 

「自分の専門性を生かして子どもたちの力になりたいという気持ちからのスタートでした。授業の準備段階では、伝えたいことを理解してもらうだけでなく、心を動かす流れや言葉づかいなど試行錯誤しました。子どもたちとの授業を”ポスター作戦会議”と題して、まず普段よく目にする商品パッケージやポスターなどを例に挙げ、お客さんに商品を買ってもらえるチャンスを広げるために、言葉で心をキャッチすることの重要性を伝えました。」(荒谷)

 

その商品の良いところを見つけて「なにをどう伝えるか」という思考のプロセスや、「伝えたい魅力を絞る」コツによって、受け手の印象も大きく変わるアウトプットに結びつくことを児童たちが学んでいきます。

 

当社からプレゼントした「もみがらノート」に、学んだポイントをメモする様子

商品の魅力をポスターで伝えるポイントは「発見!・疑問?・共感♡」

今回販売するオリジナルお菓子の味・見た目・食感などの特徴について意見を出し合って集めた商品の魅力をもとに、児童たち自らキャッチコピーを考えていきます。心をキャッチするためのポイントは「(驚きや発見)」、「(違和感や疑問)」、「♡(Loveや共感)」の3つです。児童たちは、見た目や味を別物に例えたり、食感をオノマトペ化したり、商品名を活かすなど、オリジナルお菓子の魅力を個性豊かに表現し、心を惹きつけるキャッチコピーが次々と披露されました。子どもたちの柔軟な発想に荒谷が思わず唸る場面も見られました。

 

キャッチコピーのポイントを伝える荒谷や生徒たちのアイデアメモの様子

 

最後に、完成したキャッチコピーを使って一人一枚、ポスターづくりに挑戦。ポスターの設計図ともいえる「構成案」を考えるにあたって、商品名やビジュアル、キャッチコピー、値段といった必要な情報の優先度を整理します。設計図が固まったら、デザインのトーンやフォント、メインカラーを選んで、情報が分かりやすくなるように工夫しました。

 

児童たちが作成したそれぞれのポスターの画像

 

「今回の授業では答えのある問いではなく、正解のないキャッチコピー・ポスターづくりを通じて、手を動かして自由に発想し、カタチにする楽しさを感じていただけたのではないかなと思います。子どもたちの興味を惹きつける視点やテクニックは、これから自分の仕事にも活きていくもので、大変貴重な経験となりました。普段なかなか触れる機会のない「コピーライター」という職業や広告業界全体に興味を持ってもらえたら嬉しいです。」(荒谷)

“売れる”を体感!子どもたちのアイデアが地域に届く

授業終了後、児童たちは一人ひとりに配布されているタブレット端末を活用し、ポスターをブラッシュアップ。作成されたポスターは学校内と販売先の洋菓子店などで掲載され、目標だった販売数500個は、2週間を経たずして完売しました。追加製造も実施され、最終的に「はるみんだしクッキー」は700個、「かめのこまかろん」は900個販売される結果となりました。

 

販売先の洋菓子店で実際に掲出されているポスターと店頭販売されているクッキー、マカロンの様子

 

先生からのコメント:
本取り組みは、子どもたちが「地域のために自分たちに何ができるか」を本気で考え、形にしていく挑戦でした。お菓子づくりを軸に、味や見た目だけでなく、誰に届けたいのか、どんな思いを込めるのかを話し合う中で、学びは深まっていきました。その中で、自分たちの活動を多くの人に知ってもらいたいという思いから、広告の仕方についても考え、キャッチコピーの作成にも挑戦しました。プロから教わる中で、言葉一つで伝わり方が大きく変わることを実感し、「伝える」ことの難しさと面白さを学びました。さらに、意見を出し合いながら試行錯誤する過程を通して、相手の立場に立って考える力や協働する姿勢も育まれました。地域の方や専門家との多様な連携を通して、社会とつながる実感を伴った、深い学びが生まれたと感じています。

 

 

博報堂プロダクツは、今後も広告・プロモーション実施の専門性を生かして、子どもたちや地域の方々と一緒に、会社の枠を越えて誰もがいきいきと働ける豊かな社会をつくる活動を推進していきます。

プロフィール(取材時)

荒谷 翼の顔写真
荒谷 翼

コピーライター/インタラクティブプランナー
2023年博報堂プロダクツ入社。大学で日本語学を専攻し、日本語のおもしろさと奥深さの虜に。人の心を動かす”温度”のあるコピーや企画を追求中です。

 

 

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