博報堂プロダクツで活躍するのは、自らの“好き”を生業に、課題解決に挑むプロフェッショナルたち。各領域でチームを率いるリーダーは、仕事とプライベートを充実させ、キャリアを通じて人生全体を豊かにする“キャリアウェルビーイング”を実践しています。「PRODUCT’Sキャリアウェルビーイング連載」は、そんなリーダーたちの価値観や生き方に焦点をあてる連載企画です。

第1回で紹介するのは、自分の“好き”を追求しながら、チームのパフォーマンスを高める、3人のクリエイター。柔軟な発想や先端テクノロジーを駆使し、オリジナリティに満ちたワークスタイルを実現しています。“好き”をどのように仕事へ変換し、リーダーの役割を果たしているのか。広告・マーケティングの最前線で活躍するビジネスパーソンに向けて最新トレンドや実践的な知識を提供しているad:tech tokyo代表の古市優子氏をモデレーターに迎え、博報堂プロダクツならではの新しいリーダーシップのカタチに迫ります。
- キャリアの中で追求した、本当に自分が“好き”なこと
- クリエイティビティを高める、仕事とプライベートの好循環
- “好き”と“好き”の相乗効果が、博報堂プロダクツのチーム力
- “根源的なやりがい”に突き動かされる自律的なキャリア
- プロフィール
キャリアの中で追求した、本当に自分が“好き”なこと
今回の座談会に登場するのは、クリエイティビティを発揮しながら、チームリーダーとしても活躍する3人。それぞれが“好き”を軸に専門性を磨き、自分ならではのキャリアを歩んでいます。
橋本「美大で製品デザインを専攻していた私は、ものづくりに携わりたいと博報堂プロダクツに入社しました。現在はMDビジネス事業本部のクリエイティブディレクター兼プロダクトデザイナーとして、キャラクターグッズから家電製品・スポーツ用品まで、さまざまな商品開発を担当しています。漫画ばかり読んでいた幼少期の経験がキャラクター案件でリンクしたり、担当していた化粧品業界に自分ものめり込んでいったりと、好きなモノがもっと好きになるのが、プロダクトデザインの面白さです」

小山「ONE★PUNCH事業本部のクリエイティブディレクター兼映像ディレクターとして、CMやWEB動画の企画演出、またプロモーション全体のディレクションしています。学生時代は映画やテレビドラマが好きで、『自分も作りたい』と思っていました。紆余曲折を経て広告業界に入ったため、若手の頃は迷いもあったのですが、キャリアを重ねるにつれて『広告だって、誰かの人生を変えられるのかも』と感じる機会が増えていきました。現在は、美容や食に関する広告制作に携わり、生活者の暮らしや人生に寄り添う広告に大きな魅力と可能性を感じています」
溝井「学生時代にプログラミングやデザインを学んでいて、当時は展示やインスタレーションの制作・開発などを志望していました。入社後、アプリケーションやウェブサイトのシステム、AIやXR、イベント案件まで幅広く経験し、現在はテクニカルディレクションを担当しています。つまるところ、新しいことが好きなのですが、『いくらやっても時間が足りない』と感じるほど、仕事は楽しいです」

クリエイティビティを高める、仕事とプライベートの好循環
モデレーターを務めるのは、Comexposium Japan株式会社で代表取締役社長を務める古市優子氏。「ad:tech tokyo」をはじめとするマーケティング・広告領域のカンファレンスの企画運営を指揮するとともに、女性エンパワメントサロン「一般社団法人Toget-HER」理事を務め、DE&I推進の活動も積極的に行っています。
古市「“好き”を軸足に仕事に打ち込めるのは、キャリアウェルビーイングにとっても重要なこと。3人は共通して、それぞれの専門領域でクリエイティビティを発揮しています。多忙な日々だと思いますが、どのようにパフォーマンスを維持・向上しているのでしょうか」

溝井「通勤時間などを活用し、AIと対話をしながら業務を進めています。担当案件の要件定義や仕様を、AIと壁打ちをしながら進めると、最新の知見を持つトレーナーからOJTを受けるように勉強ができるんです。AIをトレーナーとして使い始めたのは、入社10年目。中堅として誰かに教えを乞う機会が減り、インプットが不足したのがきっかけでした。昔の知識で戦い続けており、このままだと『専門職としての賞味期限が切れてしまう』と危機感を感じ、AIを通じて業務のプロセスを見直したのですが、効率化はもちろん、品質向上と自己成長を実現できたと実感しています」
小山「担当する商材は、隙間時間に売り場へ足を運んだり、SNSでエゴサーチをしてみたりと、生活者の感覚に触れることを常に心掛けています。商品開発の想いを直接聞くことで、クライアントの熱量や温度感に自分を近づけられる一方で、商材を知りすぎず、あくまで生活者目線を保つスタンスも大切です。自分が感じた本音をクライアントに伝えることで、世の中に響く広告が生まれていくのだと思います」

古市「生活者視点とクリエイター視点の相乗効果が、アウトプットにつながっているのでしょう。プライベートと仕事は、どのように両立させているのでしょうか」
橋本「プライベートの時間には、違った角度から仕事のことを考えます。プロダクトデザイナーとして大事にしているのは、自分の内側にある“物欲”です。欲しいモノ、話題のモノ、見たことがないモノは、なるべく触れたり買ったりして、好奇心のアンテナを常に張っています。また、日課である愛犬との散歩中には、『こんなことができたらな』と、ぼんやりとしたアイデアを浮かべます。リラックスした時のアイデアって、時が経つと仕事中に役立つんです。ある意味、仕事とプライベートに境界線がないのかもしれません」
小山「私も仕事とプライベートが地続きで、忙しいほどワクワクするタイプ。ただし、没頭しすぎると視野が狭まるので、一つのタスクや案件を長時間つづけない、5分程度であっても“無”になる時間をつくる、睡眠だけはしっかりとるなど、リセットには気を遣います。海外に行ったり、地元の幼馴染と話したりと、硬直しがちな考えを打ち砕く工夫も、意図的に取り入れています」
古市「皆さん、自分の“ご機嫌の取り方”が上手です。癖や性格を把握した上で、自分自身をハッキングしています。仕事も人生も、楽しく好循環させることがポイントなのかもしれませんね」
“好き”と“好き”の相乗効果が、博報堂プロダクツのチーム力
博報堂プロダクツでは「あらゆるものが同質化する社会の中で、自らの好きを生業とし、手触りを宿らせ、時代の進化と掛け合わせることで、まだ見ぬ衝動をこしらえる。」というパーパスを2026年1月に発表しました。これを実現するための「私たちの生き方」として、4つの行動指針を掲げています。チームや個人がパフォーマンスを発揮する上で、3人はどのような価値観を重視しているのでしょうか。最も共感する「私たちの生き方」を選択してもらいました。

溝井「『テクノロジーを掛け合わせる。手触りを宿らせる』です。自分の専門から半歩先の、たまに見聞きするけど、実はよくわからない領域の知見を、AIによって自分にインストールする。そのAIを後輩とのディスカッションにも活用し、チームのアップデートにもつなげる。半歩を踏み込もうとする気持ちを大切にしながら、可能性をどんどん広げています」
橋本「私が選んだのは、『交ぜ合わせる、拡げ合う』です。型にはまった仕事のスタイルは苦手なので、常に新しい人と仕事をしたいという思いがありました。博報堂プロダクツで働くことの醍醐味は、さまざまな領域のプロフェッショナルと仕事をして、相乗効果が生まれていくこと。チームメンバー一人ひとりにも得意分野があり、強みを伸ばすことは欠かせません。“掛け算”の力で、クリエイティブを拡張していきたいです」
小山「『自らの職を極める。生き様に変える』です。映像を中心にフィールドを広げてきたのが、私のキャリアでした。チームのメンバーも同じで、『映像が好き』から始まっています。リーダーとして上に立つのではなく、みんなの気持ちの一番近くで、一緒のスピードで走れる人でありたいです」
“根源的なやりがい”に突き動かされる自律的なキャリア
古市「皆さんのお話から、“好き”を仕事にできるのは素敵だと、改めて感じました。でも、誰もがすぐに実践できるかというと、そう簡単ではありません。特に若い方は、モチベーションやワークスタイルに葛藤もあると思いますが、どのように向き合うべきでしょうか」

小山「たしかに“好き”と仕事の関係は難しくて、線引きやバランスも大事です。私も新人の頃、映像制作とはかけ離れた雑務に歯痒さを感じていましたが、“好き”という気持ちを信じつづけたから、乗り越えられた部分もあります。博報堂プロダクツは、“好き”を出発点にしている人の集まりです。でもだからこそ、“好き”が感じられなくなった瞬間、全ての気持ちが溶けて無くなってしまうかもしれません。そんな時は、私もチームリーダーとしてサポートしたいし、先輩社員に相談してほしい。きっと、『好きだからこそ、自分次第で、どうにでもなる』と思えるはずです」
溝井「入社してしばらく経った時、自分は『仕事の何が楽しいんだろう?』と自問自答する瞬間がありました。過去の自分を振り返ったり、楽しい瞬間を分析したりして、『やれることが増えていくのが好き』だと気づいたんです。「新しいAI(ツール)を使いこなすのが楽しい」ではなく、「世界が広がるのが楽しい」。このくらい原初的なやりがいを見出せれば、一本強い芯ができます。後輩のみなさんも、早い段階で原初のやりがい見つけられるよう、ぜひ自問自答してほしいです」
古市「リーダーとはいえ、皆さんも一人のクリエイターです。自分の“好き”をもっと見つめながら、さらに挑戦を続けていくのでしょうか」
橋本「ゴールを新たに設けるのも、キャリアにおいては大切です。私自身、例えば自分がデザインしたキャラクターの知的財産を収益化したり、愛犬との暮らしで得た着想をソリューション開発に生かしたり、やりたいことは山ほどあります。全く新しいビジネスや働き方にチャレンジできるのも、自由な博報堂プロダクツの魅力です。今の“好き”の延長線上に、新しい“好き”を見つけられるのが、一番だと思います」
博報堂プロダクツ公式YouTubeチャンネルでは、今回登場した3人のインタビュー紹介動画も公開しています。こちらもあわせてご覧ください!
【Vol.1 クリエイター編】YouTube動画はこちら
プロフィール

- 古市 優子 氏
-
Comexposium Japan株式会社 代表取締役社長
慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、サイバーエージェントを経て2013年よりdmg::events(現Comexposium)に入社、2019年に同社代表取締役社長に就任。欧州大手イベントオーガナイザーComexposium Groupにおける最年少Managing Directorとなる。日本国内では主にad:tech tokyoをはじめとした、マーケティング・広告・コマース・デジタル領域のカンファレンスの企画運営を総指揮。2022年以降はビジネスイベントのプロフェッショナルとして従事する傍ら、企業の社外取締役や、全米広告主協会が取り組む「SEEHER」推進役も兼務。日本の組織や社会におけるDE&Iの推進に向けて、各種講演やアドバイザー業務など、精力的に活動中。趣味は旅行とワイン。

- 溝井 伸太朗
-
デジタルプロモーション事業本部 チームリーダー/テクニカルディレクター
2016年博報堂プロダクツ新卒入社。
AI系バックエンド領域を含む案件や、XR領域、イベント体験造作など、幅広い領域のテクニカルディレクションを手がけ、実装難易度の高い案件の経験を持つ。

- 小山 奈緒美
-
ONE★PUNCH事業本部 チームリーダー/クリエイティブディレクター/映像ディレクター
2011年 博報堂プロダクツ新卒入社。
化粧品や食品を中心に、TVCMやWEB映像の企画演出からデジタル、リアルも含めた統合的なディレクションを手がける。アウトプットのクオリティを意識したスピーディでターゲットに届く提案が強み。

- 橋本 千里
-
MDビジネス事業本部 チームリーダー/クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナー
2011年博報堂プロダクツ新卒入社。
化粧品や文房具といった日用品からキャラクターコンテンツを用いた生活雑貨まで、 幅広い商品企画・デザインを手掛ける。 ビジネス目線のプランニングと幅広い人脈で、常に新しい領域・手法に挑戦している。

こしらえるを、もっとサステナブルに。
博報堂プロダクツ サステナビリティサイト
サステナビリティ方針及び調達ガイドラインを策定し、持続可能な社会と事業成長の実現に向けた取り組みをまとめたサステナビリティサイト
