2025年6月13日(金)発売の「コマーシャル・フォト2025年7月号」(玄光社)では、「レタッチ表現の探求」を特集。
フォトクリエイティブ事業本部のレタッチャーとフォトグラファーがタッグを組み、「シズル」「スチルライフ」の2テーマで撮りおろしに挑戦しました。
本記事では掲載作品とともに、レタッチャー・フォトグラファーが制作に込めた思いをご紹介します。
シズル ー 羅 浚偉 × 辻 徹也
レタッチャー 羅 浚偉
今回のレタッチ制作に関して、現在生成AIはまだ少し苦手とする素材生成分野のブレ表現、アフターフラッシュに挑戦しました。撮る前に想像できない偶然性を狙う。そしてその偶然を、レタッチを用いて必然がある形にするというプロセスは今回の写真の醍醐味だと思います。
生成AIへのある程度の抵抗ではありますが、でも良く考えると、いずれこういう苦手分野も学習されるかもしれません。
写真撮影とレタッチという2人3脚の関係性は、もしくはAIも仲間に入り3人になって、次から次への挑戦になるかもしれません。でも、根本の”想像を超えてみる”ということに変わりはありません。それを楽しく、皆さんと一緒に、”次”を挑戦していきたいと思います。
フォトグラファー 辻 徹也 (他の作品はこちら)
今回の企画では、写真の偶然性をテーマにしました。写真の楽しみである偶然性。それを、レタッチを用いて、必然にしていくプロセスは、カメラマンとレタッチャーの共作にふさわしいと思いました。
ぜひ記事を読んでいただけたらと思います。
スチルライフ ー 岡田 美由紀 × 島村 朋子
レタッチャー 岡田 美由紀 (他の作品はこちら)
生成AIが進化して、ありえない物や風景をやっと自在に生成してくれるようになってきたので可能性を感じています。ただ現状だとどうしてもまだ生成AIっぽい独特の質感になってしまうので、それをいかにリアルな写真表現に落とし込めるかにチャレンジいたしました。
撮影でも仕上げでも島村さんに沢山アイデアを出していただきながら一緒に制作し、人間でないと作れない素敵な作品に仕上がったと思っております。
この先AIベースのお仕事が増えてくる兆しがあるので、こちらも日々精進して発信していきたいです。
フォトグラファー 島村 朋子 (他の作品はこちら)
AI生成素材をどう写真に定着させるのか。
私にとってAIを使った作品は初めてだったので、悩みながらもチャレンジングな気持ちで撮影に臨みました。
現場では光の整合性や商品の見え方は出来るだけ自然に作り込み、ファンタジーとリアリティがいい塩梅に入り混じった仕上がりをめざしました。
フォトグラファーからすると写真とAIの質感はどこか異なり、そこに違和感を抱いてしまうのですが、今回は岡田さんが細やかにブラッシュアップすることでAI素材が写真に溶け込んだように感じます。
誌面では撮影・レタッチの工程を詳しく解説しています。ぜひお手に取ってご覧ください!
【コマーシャル・フォト2025年7月号】特集は
レタッチャーフォトグラファー必見の「レタッチ表現の探求」!
博報堂プロダクツ公式YouTubeチャンネルでは、近日中にレタッチャー、フォトグラファーのインタビュー・制作過程を紹介する動画を公開予定です。そちらもぜひご覧ください!
「REMBRANDT」とは、業界屈指の高い技術力と感性をベースとした、高画質・高精細・高品質なあらゆるレタッチに対応できる画像処理の専門集団です。毛穴単位のフェイシャルレタッチや精細なカラーコントロールをはじめ、ムービーレタッチにも対応。グラフィックと同等レベルのクオリティを実現します。(https://photocreative.jp/retoucher/)