Å P.P. Professional Protection

Caetus Technology株式会社

OUTLINE

プロダクツグループの総力を挙げて、クライアントのECビジネスを支援。

卓越した技術力から生まれたスキンケア商品Å P.P. Professional Protection。
この商品のパッケージ開発から、実店舗へのロジスティクスの請負、さらにはECサイトビジネスのパートナーとして、マーケティング全般を担当させていただきました。プロダクツのリソースを総結集して得意先課題に対応したケーススタディです。

INTERVIEW

名古屋支社 西川 忠享 | カスタマーリレーション事業本部 杉山 典子 | カスタマーリレーション事業本部 津田 寿朗

グループの総力を挙げて、クライアントのECビジネスを支援。

グラフィック制作を皮切りに。

――2016年、様々な課題解決型の製品やサービスを提供することで、人々の健康で心豊かな生活を創造することを目指し創業されたカエタステクノロジー。2018年にスキンケア&ヘルスケアの事業をスタートし、ハンドクリームHandsÅ P.PとボディクリームBodyÅ P.Pが発売されることとなりました。

西川カエタステクノロジーさんから、スキンケア&ヘルスケアの新規事業を立ち上げるので商品のパッケージやブランドロゴの制作をして欲しいと依頼をいただいたのが2017年6月頃のことでした。その後、2018年10月の商品発売に向け、販促ツールのキービジュアルやムービー、グラフィックデザインの制作を担当させていただき、そこから本格的な取引が始まりました。

岡田自主提案でキービジュアルの提案からブランド動画と受注領域を拡げていく中で、クライアントの担当の方々との関係性を築かせていただきました。コミュニケーションが増えるとクライアントが発売までに準備しなければならない様々な課題が見えてきました。その中で、まずは新商品のWEBサイトの制作を自主提案させていただきました。

――グラフィック制作から関係性を深め、クライアントの新たな課題を発見。
博報堂プロダクツには高い専門性と実施力を備えた12の事業領域があり、あらゆる課題解決に対応するプロフェッショナルが存在します。さっそく、西川主導でチームビルディングがスタートしました。

西川WEBサイトはのちにECサイトとなり、データ運用も必要になると判断しまして、以前別の案件で流通のオムニチャネル化の提案を一緒に行ったデータビジネスデザイン事業本部の飛松に相談を持ちかけました。概要を伝えたところ、最初の打ち合わせで、この提案に必要な各事業本部のメンバーを招集してもらい、WEBサイトの構築から受注~配送までのフルフィルメントの提案準備をしていきました。

そして、まずはECサイトの構築を発注していただけました。業務を進めながら、カスタマーコンタクト部(コールセンターからフルフィルメントを一貫して対応する部署)の杉山を始め各事業本部のスタッフに何度もクライアントに足を運んでもらい、フルフィルメント領域における課題に対してさまざまな提案を繰り返しました。

各分野のプロを同行して打ち合わせに臨むことで、クライアントから全て任せても大丈夫という信頼を得たことで、フルフィルメント領域も任せていただくことになりました。各事業本部のメンバーがそれぞれの知見でクライアントの先回りをした提案している姿を見て「心強いプロがいる」と改めて感じました。

――カスタマーコンタクト部を中心に10月の発売に向け、まずはクライアントの物流機能を代行する業務がスタート。大手流通チェーンを中心に約350店舗の納品先に卸売からのオーダーを受けて、商品や什器を配送するロジスティックス業務を受注することになりました。この業務受注に大きく寄与したのが、グループ会社である日本トータルテレマーケティング社(以下NTM)との協業体制でした。

杉山本業務は当社のこれまでの主流であった店頭什器の受注・配送等のスポット的な業務ではなく、経常的かつ商品物流まで担当するという大がかりな案件です。
各流通からの発注はFAX等のアナログデータですが、それをデジタルデータに変換し、在庫や出荷を一連で管理する倉庫管理システム(WMS:ウエアハウスマネジメントシステム)に取り込み、出荷作業を行います。このシステムはNTMが所有する武器です。

――ECサイトの構築はデジタルプロモーション事業本部が請け負いました。クライアントにとっても、生活者にとっても、運用する側にとっても使い勝手の良いECサイトを作り上げるためにデジタルプロモーション事業本部の伊藤を中心にECサイトの構築が始まりました。

伊藤ECサイトにおいて重要なのはクライアントが生活者へ提供したいサービスや、私たちが提案する様々な施策が実現可能なサイトであること。もう一つは、運用目線でも設計されたサイトを作るということです。これがECビジネスにおける大切な要素だと思っています。10月の発売に合わせて、予算や販売目標などのスケール感をクライアントに直接かつ丁寧にヒアリングした上、現状の課題解決と数年先の展開を見据えたEC基盤システムを選定・提案しました。カスタマーコンタクト部とも密に連携しつつ、Webサイトを構築・運用しています。

WEBサイト構築 ~さらに売れるサイトへ

――ECサイト構築と同時に、重要なテーマである「集客」に関しては、カスタマーリレーション本部の千田が奔走しました。

千田これまでのLINE公式アカウント運用~PDCAマネジメントの経験と、オフラインでのレスポンス広告プランニングの経験を活かしたロジックやノウハウを今回の業務に存分に活用しました。当初のCPA値を1.5か月で1/3にまで改善させました。

ここまで飛躍的に結果を出せたのは、
①週ごとの速報値からクリエイティブ×広告面の最適化と拡大を常に図っていたこと。
②良成績のクリエイティブから正確に要因を抜き出し、スピーディに発展型のクリエイティブを展開したこと。

これらの取り組みをスピーディなPDCA、及び担当者間での緊密な連携によって実現させました。また入社して2ヶ月半の李も本業務に積極的に取り組み、さまざまなアイデアを出してくれたことも奏功しています。彼女自らが進んで商品の口コミリサーチに取り組み、消費者の声から、商品やコミュニケーションにおける改善ポイントを指摘。改善するべく生み出された施策アイデアはさらなる実現に向けて動き出しています。

――グラフィックの制作から始まり、ECサイトの構築から決済・配送までのフルフィルメントまでをすべて対応した本事例は博報堂プロダクツの各事業本部が手を携え、一体となってクライアントの課題解決に応え、今後のECビジネス拡大に大きく寄与することになりました。最後に今回のフルフィルメント部門の実務部分を担当したNTM飯山と西川とともに営業として奔走した岩田、プランナーとしてプロモーション企画を構築した桃井に話を聞きました。

飯山受注関連・出荷関連・在庫関連などコールセンターやフルフィルメント部分の実運用ベースが事業フィールドであったNTMとしても、今後プロダクツの12事業本部の機能をどう活用し、シナジー効果をいかに生み出して行くかを考え、クライアントに対して何が提案できるのかを知ることができた貴重な業務でした。

岩田昨年の4月から本チームに加わりましたが、担当領域が広く新しいことを学びながら日々業務に取り組んでいます。効果がありそうな施策なら積極的に取り入れていただけるクライアントなのでツール制作にしても、キャンペーンにしてもとにかく「売り」につながる施策をどんどん提案して貢献していきたいと思っています。

桃井一昨年の10月に販売を開始して、2020年はさらに新商品が続々と発売される予定です。スキンケア市場は競合も多く様々なブランドが乱立している状況ですが、USPもはっきりしているブランドなので改めてÅ P.P.のブランド力を高めて市場の中でも際立つ存在にしていくようなプロモーションを企画していきます。

西川今後については、プランナーの桃井を中心に戦略的な事業展開の提案を行っていきたいと思っています。まさに「事業パートナー」としての役割を求められ、それに応えつつあるのがこのメンバーです。

クライアントのビジネスをさらに拡大・発展させていくためにも、今まで以上に社内のリソースをフル活用して、博報堂プロダクツグループ総力でクライアントの信頼に応えていきたいと思っています。

プロジェクトメンバー

名古屋支社
プロモーションプロデューサー 西川忠亨

名古屋支社
プロモーションプロデューサー 岡田真依

名古屋支社
プロモーションプロデューサー 岩田のぞみ

名古屋支社
プロモーションプランナー 桃井良子

カスタマーリレーション事業本部
カスタマーコンタクトディレクター 杉山 典子

カスタマーリレーション事業本部
ダイレクトマーケター 千田寿朗

カスタマーリレーション事業本部
ダイレクトマーケター 李廷殷

カスタマーリレーション事業本部
フルフィルメントディレクター 董 佳宇

デジタルプロモーション事業本部
デジタルプロデューサー 伊藤歴