SCROLL

広告業界のフォトグラファーになろうと決断した時の迷いや覚悟。

10代でカメラを手にして以来、写真の魅力にとりつかれ、高校3年生の頃には漠然と写真家か、
プロのフォトグラファーになりたいと思っていました。大学も専門の大学に通い、日々写真漬けの毎日を
送っていました。大学3年生の終わりごろ、当時は広告業界に特に興味はなく、今思えば恥ずかしい限りですが、写真に対してちょっとした根拠のない自信もあり、作家として頑張っていこうと漠然と考えていました。
そんな折、友人に誘われ、気軽な気持ちで行った写真展「HPC展」※で、人生が変わりました。
「完璧に創りこまれた世界」
今でも鮮明に、そして強烈に覚えています。
どんな光の使い方をしているのか?どんなカメラを使っているのか?どこで?どうやって?....
風景写真ひとつをとっても、その場の空気感、雰囲気が写っていて、そして何より息を呑むほど綺麗…
1枚の写真が語りかけてくる表現の豊かさ、緻密で隙のない構図…

この展示の写真1枚すら今の自分に撮れる写真がない。

鳥肌がたつと共に、言葉を失い、変な汗が流れ、体が熱を帯びる感覚。
この瞬間、この会社に入ろう。そう勝手に決めていました。凄い広告を作ってやろう、その広告で世の中を変えてやろうって気持ちは微塵もなく、漠然としていた写真に対する考え方、今の自分がやりたい事がはっきり決まった瞬間でした。広告写真の勉強は全くしておらず、会社に入ってしたい事や、なりたい自分を熱く語った面接。
よく通ったなと思います(笑)。

「なりたい」「やりたい」がはっきりしていれば、この会社では魅力的で輝いていけます。
そうでなければ、この会社は無理です。
今の自分にとって、この2つとは何なのか?
これを決めることが、プロを目指すってことなのではないでしょうか。

※(株)博報堂フォトクリエイティブ 広告写真のオリジナルプリント展

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今の立場や大きな仕事が出来る環境を確立する為に、
何を大切にしてきたか。

これをやれば凄いクリエイターになれる。
そんな魔法のような言葉や行動は絶対に無いと思っています。
「何を大切にしてきたか?」
実は、難しい事は何一つしていません。
出来ない事を一つずつ、出来るようにしていったって事だけです。
そしてこれが、今でも一番大切な事だと思っています。
もう少し解りやすく言うと「知っている」(経験)と「出来る」(挑戦)は違うってことです。
例えば、出来ないことを経験し、出来なかったことがわかったとします。
そして、何故できなかったのか、何が足りなかったのかを反省し、出来るようになろうと思います。
でも、大抵の人はそこまでで終わりです。
経験し、反省し、次回は!と思っただけでは、出来るようにはなっていないです。
そしてまた同じ失敗をする。
人知れず、こつこつと出来ないことを出来るように挑みつづける。そして、自分の一部にしていく。
こうして、身につけた出来ることが、新たな出来ることを増やしていくんです。
本当にこれだけなのです。

優秀な人は失敗を恐れない。

常に自分に対し、挑戦し続けることをしてきていれば、新しいことに挑むことは、怖さ、不安よりも
期待や楽しさのほうが勝るはずです。
そしてこの行動の原動力は、やはり「なりたい」と「やりたい」という覚悟と思いです。
この地味で地道な積み重ねが、1番大切なことではないかと思います。
そうです。今日も一生懸命頑張っています。

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職種を問わずに一流のプロと呼ばれる人達には何(どういう視点)が必要か。

一流と呼ばれる人たちは、「何が尊敬出来るのか?」そして、「なぜ人を惹きつけるのか?」

一つだけ言うとしたら、「凄い」からだと思う。

発する言葉や生み出されるアウトプット、それらを見たり、聞いたりした時に反射的に「凄いなぁ」って思わず
心の中でつぶやいたり、感じさせてしまう人たち。
そういう「凄い」を感じさせる人たちが一流のプロなのだと思う。
「いいもの」「いい人」は、沢山世の中にあります。が、「凄いもの」は?「凄い人」は?
ものづくりをする上で絶対忘れてはならない事は、「良いか」「悪いか」の思考ではなく、凄いかどうか。
人が、「凄い」と感じるかどうかです。
忘れられない写真や映画、印象に残っている本や絵や広告、なぜそう感じているのか。
それらは間違いなく「凄い」を纏っているからだと思います。

プロダクツは「こしらえる」を標榜しています。

「こしらえる」
この言葉は、アマチュアではなく、プロが使う言葉です。
また必ず、届ける相手があっての言葉です。
そう考えると、この言葉の響きの中には「周到に準備する」「相手のことを考える」「類まれなる技術」
「温かさ」「丁寧」「信頼」、そういった作り手のさまざまな思いが聞こえてくるように感じます。
そうしてこしらえられたモノは、「凄い」という言葉を纏うのは必然。そう感じるのは気のせいでしょうか。
であれば、プロダクツは凄い会社!?であるはず…

尊敬する人から「一流とは、なるものじゃなく、探しつづけるもの」と言われたことがあります。

一流、「凄い」にこだわり、楽しんで、そして苦しんで「凄い」を表現し続ける人。
こう在りたいなぁと日々思っています。

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高橋 秀行 HIDEYUKI TAKAHASHI 福井県出身 日本大学芸術学部写真学科卒 博報堂プロダクツ入社 ニューヨークフェスティバル グランプリ 日本経済新聞広告賞 グランプリ 朝日広告賞、他多数

PROFILE

高橋 秀行
HIDEYUKI TAKAHASHI
  • 福井県出身
  • 日本大学芸術学部写真学科卒
  • 博報堂プロダクツ入社
  • ニューヨークフェスティバル グランプリ
  • 日本経済新聞広告賞 グランプリ
  • 朝日広告賞、他多数
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